Kenland(ケンランド)訪問記

昭和23年創業 山形の老舗ニットメーカー

フラックス畑 (麻(リネン)はフラックスの繊維からできています)

 

 

麻のニットとの出会い

最初にケンランドの麻のニットに触れたとき、

「これが麻?」という驚きがありました。

ゴワゴワした感じが全くなく、ふんわりと優しい柔らかさでした。

今まで体験したことがない麻の風合いになるのはなぜか?

その秘密は、長年培われたケンランドの高いニット技術

30年以上使用している年代物の機械にありました。

 

 

○ ふんわりとした麻(リネン)のニットができるまで

時代と逆行したものづくりで唯一無二の製品が完成

麻は世界最古の繊維。

製品もつくり方もとてもアナログです。

ケンランドでは

手間ひま掛けて、ほとんど手作業で麻の製品をつくっています。

ケンランドで使用しているのは(上記の写真)は、30~40年前の機械。

ゆっくりと動き微調整が可能なため

こだわりの麻ニット製品が出来ます。

納入された糸を一度巻き戻す際には、

作業途中で麻の糸が切れてしまうため

人が常駐していなければいけません。

また、1枚をつくるのに4時間ほど時間がかかります。

とても効率がいいとはいえません。

ただ、手間ひま掛けて出来た製品は、

何ともいえない柔らかい風合いになります。

改良した30~40年前の年代物の機械

ケンランドの高いニット技術

そして商品に対する愛情プライド

この麻のニットを誕生させました。

 

 

仕上げも手作業

初めから終わりまで本当に丁寧に仕上げられています。

編みあがった生地に

1枚1枚スチームを当てて

しわを伸ばします。

成形作業

(パッキングできる状態にする作業)

こうしてケンランド麻のニット製品は出来上がります。

1枚つくるのにこんなにも時間がかかっていたなんて!!

お手入れ方法も自社で確かめてから製品にしています。

だからこそ、手に取ったときに

「これが麻?」という驚きをもたらすのでしょう。

一度に入荷する数量が少ないのも納得です。

 

なぜ手間ひま掛けても

麻のニット製品をつくろうと思ったのか?

○ 麻のニットの誕生

麻(リネン)は、ほとんど農薬を必要としない自然に優しい素材です。

ケンランドではナチュラルなものづくりを目指して、

すべての商品に麻(リネン)素材を使用しています。

自社でつくった麻(リネン)セーターを、

Tシャツ代わりに使い続けているうちに気づいたことは、

何ともいえない心地よさ

冬、雪の多い山形で感じる独特の温もり。

麻は夏のイメージですが、自然素材で熱伝導率が良いため、

夏は涼しく、冬は温かいのです。

直接肌につけて心地いい素材だということも実感していました。

一年を通して、しかも素肌につけて気持ちの良い素材を

製品にしたい。

ただ、麻でニットをつくることは、

容易なことではありませんでした。

○ どこにもない製品づくりを目指して

麻でニット製品をつくることは、とても難しいため、

製造しているメーカーはほとんどありません。

麻(リネン)の産地ヨーロッパでも珍しいそうです。

それは、麻(リネン)の糸は切れやすくニット加工が難しいからです。

では、なぜケンランドで麻(リネン)のニットの製造が可能になったのか?

それは、高いニット技術と、

約40年前の機械があったから。

古い機械の良いところは、微調整が可能でゆっくりと動くところ。

ゆっくりと手間ひま掛けてつくることでしか、

この麻のニットの風合いはだせないのです。

そして、試行錯誤をしながら、

「どこにもない製品」づくり

実現することが出来ました。





 

○ 素材へのこだわり

*麻(リネン)へのこだわり

日本で麻と表示されているものには、

リネン(亜麻:あま)とラミー(苧麻:ちょま)があります。

どちらを使っていても「麻」と表記することができ、

どちらを何%使っているかを表示する義務はありません。

ケンランドでは、リネンにこだわり、すべて自社で直接糸を仕入れています。

フランス・ベルギー・オランダの北海岸部一帯からとれる最も良質なリネン

使用しています。

なぜなら、麻(リネン)でニット製品をつくるのは、本当に難しく

このリネンを使わなければ、麻(リネン)ニットの風合いを出せないからです。

左は、麻の糸そのままの色

(ナチュラル)です。

右は、

糸をサックスブルーに染めたものです。

 

*染へのこだわり

麻素材には珍しい豊富なカラーバリエーションもケンランドニットの魅力です。

TOP染め

糸を染めたものを使用して、製品をつくっています。
(上の写真のサックスブルーの糸のように、染めた糸を使用)

後染め

ナチュラルの糸で製品をつくってから染めている、ケンランドオリジナルです。

手間がかかるため、誰もやりたがらないというのが現状なんだそうです。

ケンランドのオススメは、「白」

麻の光沢感と立体感を最も出せる色なんだとか。

実際「白」のカーディガンやストールが入荷してきたとき、

本当に美しい白で感激しました。

「白の中の白」という感じなんですよね。


後染めのカラーバリエーション

 

大沼社長(右)と担当の加藤さん(左)

 

ケンランドの麻(リネン)製品に惹かれるのは、

長年培われた高い技術力麻(リネン)という素材へのこだわり

そして製品への深い愛情とものづくりへのプライドがあるから。

製品づくりには、

「まずは社員が納得してつくる」

ということが第一にあるそうです。

大量生産のこの時代に、

こんなにも手間ひま掛けた製品に出会えたこと!!

本当に感激です。

ものづくりに対する自信が製品にあふれています。

麻(リネン)ニットを手にとったら、その肌ざわりにきっと感激します。

「これが麻?」と思わず言ってしまうかも!!

 

ケンランド製品のご購入はこちらからどうぞ。